紙飛行機にのせて…
「千羽作るんで、手伝ってもらっても良いですか?まぁ、半分以上は作ったんで…」


それでも、そこそこは人気はあった。“この時”は…

「あ、これ…繋げてくれますか?」

「OKよ♪」
「ありがとうございます。」


早ければ、明日には完成するかな”と、慎也は自画自賛した。


———

慎也は、完成した千羽鶴を見せようと、病院へと、家から自転車で向かった。


-in母の病室

「急げ!」

「聞こえますか?唯香さん。」


多くの看護師と父親と、もう1人医師がいた。


「…」
慎也は、その場から動けなかった。


母親が…眠ったまま、激しい痙攣を起こしていたから…


「唯香さん!」

「か、ぁ…さん?」


千羽鶴の入った袋を、トサリと片手から滑り落ちた。


その場から、慎也は…逃げたくなった。


「あら、慎也君。」

「紗子さん。か…母の様子は?」


「それがねぇ、容態がついさっき、悪化したらしいのよ。それで…あら?」

落とした袋を紗子は見た。

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