紙飛行機にのせて…
緊張感があふれた。

待っている最中、とても長く感じた。


そんな時は時折、
スマホで時間をみると、そんなに時間がたっていないのが確認出来た。



「母さん…」

仲良く3人で写っている写真を握りしめた。
たまに、持っている。


「…」
それを見る。
慎也が、小学生くらいの頃の写真だ。


「あ、そう言えば…」
立ち上がり、階段へ向かった。


上に一つあがった。

手術室が斜め上から見れる場所だ。(よく医療ドラマであるあの場所)


「おや、君は…」

本当は、関係者以外立ち入り禁止だが、

慎也は“親の特権”で、来ることは許されている。


なので、
「すみません…ダメ…ですか?」

「いんやぁ、いいよ!」
と、なる。

指示も可能だが、それは大人になったら。


「何か…声かける?」

「いいんですか?」

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