紙飛行機にのせて…
『スピーカー、入ってるのか?』
男の人が、
「はい、入っちゃってます。」
マイクにむかって言った。
『慎也ぁ!母さんは助けるからな!』
慎也は、ガラスのウィンドから、手を離し、黙って頷いた。
「…父さん。」
立ったまま、祈る。
***
「植物状態?そんな…」
手術室から父が出て来て、そう告げられた。
「あぁ、成功したんだが…それで…昏睡状態に…陥って、そのまま…死んでしまう可能性が…」
さぁーと、また血の気が引いた。
慎也はぺたんと、地面に座り込んでしまった。
「すまない。また…俺は…」
「謝んないでよ…」
一筋の涙が、慎也の頬をつたった。
「あれ…」
「あ、慎也…折り鶴…ありがとな。」
慎也の頭をポンポン優しく叩いた。
男の人が、
「はい、入っちゃってます。」
マイクにむかって言った。
『慎也ぁ!母さんは助けるからな!』
慎也は、ガラスのウィンドから、手を離し、黙って頷いた。
「…父さん。」
立ったまま、祈る。
***
「植物状態?そんな…」
手術室から父が出て来て、そう告げられた。
「あぁ、成功したんだが…それで…昏睡状態に…陥って、そのまま…死んでしまう可能性が…」
さぁーと、また血の気が引いた。
慎也はぺたんと、地面に座り込んでしまった。
「すまない。また…俺は…」
「謝んないでよ…」
一筋の涙が、慎也の頬をつたった。
「あれ…」
「あ、慎也…折り鶴…ありがとな。」
慎也の頭をポンポン優しく叩いた。