紙飛行機にのせて…
「こんにちは…」
60代半ばの人に、挨拶をした。


「こんにちは。慎也、女の子いじめてるのか?」


「違うし。じっさん、俺は良いけど、こいつ、病人でもないのにいるから叱ったんだよ。」

親指でクイと琴美を指し、そう言った。


「うーむ…政人。」

「え?と、父さん⁉︎何故に僕に話をふるんですか!」

琴美は、蚊帳の外にいるように思えた。


で、閃いた。
「きゃーはは♪」


琴美は…
「ちょ、お前!」

「追いかけっこ〜♪キーン!」

Dr.スランプア◯レちゃんのように両手を広げて、走り回った。

人をさりげな〜く、避けながら…

「走んなよ!」


***

「捕まえた!」

「にゃはは…捕まっちったたー」

慎也に、片方の手首を掴まれ、琴美は捕まった。

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