紙飛行機にのせて…
「たく。なんで俺が追いかけっこに付き合わされるんだよ。」

「にゃはは…ゴメンなさい。」
笑った後、琴美はシュンと項垂れた。

「反省、してるのか?」

「ちょびっとだけだよ〜☆手離して〜!」

「お前、ぜってぇ逃げるだろ。離さねぇよ!」
ギクリと肩が上がる。


「何だ。図星かよ。」
琴美は何も言えなくなった。


「わーた。けど、俺は気まぐれだからな。お前を追い出すからな!気分次第で!」

もう片方の手を離し、ビシッと琴美を指した。


琴美は…
「ありがとう^ ^ひんやくん!」

ニッコリ笑って、礼をのべた。
「お前、俺の名前、分かってるんだろ?」

「うん?」

ピシッ。
「たーい!何すんの!慎也君!」
琴美をデコピンした。


「名前、間違えたのがムカついた。」

「間違えてた?ごみーん!」

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