紙飛行機にのせて…
「う…分かった!それじゃ、新曲!」

〈さぁ、みんなで踊りましょう。

みんなで踊りましょう。

楽しもう!

踊りましょう。お姫様。動物達と一緒に歌って踊ろう。


楽しいよ。
歌って踊った後はみんなで仲良くお食事だ…〉


歌い終わると…
拍手と喝さいが周りから、まばらにおきた。


「すごいな!琴美!アイドルじゃんか!」

「アイ…ドル…?」
目をパチクリ。

「あぁ!将来、そうゆう仕事につけ!」

「ありがとう^ ^」
とびきりの笑顔を慎也に向けた。


「…おう?」


———

琴美は、小学校に入学した。


それと同時に、
琴美の母親は仕事に戻り、復帰した。


「たーだいま!」

「お帰りなさい。琴美ちゃん。」

今更すぎるだろうが、父親は琴美が3歳の頃に事故で他界。


詳しい事は、琴美がショックを受けるからと、教えてはくれなかった。

(教えてくれても良いのになぁ…小学生にあがったんだから。)
と、時々思う。


「学校楽しい?」

「うん^ ^楽しいよ!」

多分、此処の話はどうでも良いだろうな。慎也君にとっては。

だから、私の病気の事を教えるね。
Next→

< 158 / 278 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop