紙飛行機にのせて…
保健室、琴美はベッドの中でうずくまっていた。


「琴美!」
1時間くらいして、詠一がきた。


家が隣だったから学校は一緒だった。
クラスは偶然にも同じ。


「えーいっちゃん!」
詠一の顔は普通だった。


詠一に抱きついた。
「琴美?」

「怖いの〜!」
そして、園児の様に泣き出した。


「琴美、大丈夫か?」
よしよしと、頭を撫でてくれたんだ。
えーいっちゃんは。


「うわーん!わーん!」

「ちょ、落ち着け…琴美?」
琴美は、眠ってしまった。

泣き疲れて寝たのか…”と、詠一は思い、ベットに寝かしつけた。


詠一も琴美自身も知らかった…
第1の重病(小学生にとっては)始まりだと言うことを…

誰も知らなかったんだ…


——————…

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