紙飛行機にのせて…
「帰る。」
手を振って、踵を返す。


「慎也、やっぱり…恨んでいるのか。」
父のその問いには答えず、病室を出ていった…


***

「ぁ゛?」

「間中?」


慎也は、

病院の売店に帰る前になんとはなしに、寄ると、間中がいた。



「何でいるの?」
怪訝そうに、慎也は言った。


「別にいーだろ!」

「あっそ。」
売店の近くにある自販機でジュースを購入した。


自販機は、3階の売店の右横と中庭の水道の左横にある。


ガコン。
買ったのを取り出し、階段に向かう。

「ありがとな。」

「は?」
それと同時に、礼を言われた。


「だから!あん時!」


(あぁ。あれか。)
「別に。気まぐれだし…それじゃ。」


慎也は、階段を降り、そのまま出口へと向かった。


——————…

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