紙飛行機にのせて…
「えぇ!琴美がいなくなった?」
詠一は、学校帰りに病院に寄った。


「はい。時間があるものが総出で探しています。」

「そうですか…」
琴美の好きなものを持ってきたのになぁ…


「あ、見つかったら、これ…いえ。何でも。」


なんとはなし、琴美の病室に行った。


「…琴美。」

ヒュオォ…
隙間風?

いや、
窓が空いていた。


「まさか…いや、ないな。」

何回も言うかと思うが、琴美は足が不自由だ。


それに、この病室は、
3,4階くらいで、何かを使ったとしても、足が不自由な琴美には困難だ。


それに×2、その“何か”が、下に垂れ下がっていない。



「…琴美。」
ちなみに、彼女はスマホやケータイは持っていない。


ガラケーをいっとき持っていたが、いろいろあって持たなくなった。

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