紙飛行機にのせて…
「ん?」
ベットに繋がっているテーブルに、歌詞ノートが開いたまま置いてあった。


開いていたページは…

「な、これ…」
黒く、全てが塗りつぶされていた…


「これ。嘘だろ…」
ページをパラパラめくった。


すると、開かれたページから次のページから最後まで、全てが黒く塗りつぶされていた…

ノートを閉じる。


「番号は、今のより前…」
トーンケースみたいな棚の最後から2段目を開けた。

同じようなノートが何冊か入っている。


「琴美。ごめんな…」
いないが、謝る。

人のを勝手に…物色するからだ。

と…
「お前、泥棒かよ。」

「あ、静也君だ!」

「名前違うし。」
慎也が来た。


「えー?そだっけ?しーず〜や君!」
「…」

慎也は、呆れたような顔をした。


——————…

< 180 / 278 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop