紙飛行機にのせて…
「その、だな…声をかけてみろ。病室運ぶから…」

慎也と詠一は、頭に?しかうかばなかった…


———

「名前、呼んでみろ。」

慎也は躊躇った。
なぜなら…

「こーとみ!」
詠一が眠っている、琴美に話しかけた。


詠一に言ってないのだ。言わない方が吉だとは…思うが…


すると、手が動いた。

「母さんみたいに、植物状態じゃないんだ。まぁ…昏睡しているのは確かだがな〜♪」


「楽観的に言うな!」

いつの間にか手術服から、白衣を着ていた父親に、
また、殴りかかろうとした。


「おまえも呼んでみな。“琴美”ってさ☆」

「なっ!」
ボッと、火がついたかのように、慎也は顔が赤くなった。

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