紙飛行機にのせて…
“琴美”と、呼んだのが、恥ずかしく思い、急ぎ足で、

慎也は琴美の病室を出て行った…

***

「っ…なんで、僕は…」


慎也は、トイレにて…
『琴美!』

「だぁ〜!もう!」
さっきの事を…悶えていた?

「っ…な、んで…僕は…名前を…」
思い出すと、カッとまた発火する。


「僕と五十嵐…琴美は…「呼んだ?」
隣に、五十嵐詠一が。


「うゎ!」

「一人芝居?」

「い、いつからいたんだよ!」
少々、慎也はテンパってる。


「あのさ、手術成功何だって。」
は?


「あんな状態だけど、植物状態じゃないから平気なんだって。」


嘘だ。
けど、それは…きっと…



——————…

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