紙飛行機にのせて…
人を安心させるために、嘘をつく
「嘘をついてしまったな。詠一君に…けど…」
悪くて目覚めないまま…死を迎える。
良くて…あのままだけど、植物状態に…
どちらにしろ凶だ。
「琴美ちゃん、詠一君の…大切な人かな…いや、慎也にとっても…それに、琴美ちゃんの…」
嘘をついた。
けど、嘘は安心させるための嘘。
『悪くて植物状態。良くて、目が覚めて…いつも通り。』
そう、詠一に伝えた。
手術も、成功。
と、言ったが…半々だ。
慎也は、分かっていると思うけど…
「はぁ。ま〜た嫌われちゃうな…慎也に。」
確かに、俺の責任だ。
あの日も…あの時だって…
「はぁあ…慎也。唯香…」
デスクに突っ伏していると、
「俺と母さんが何?」
「な、し、慎也!まだいたのか⁉︎」
慎也が、扉の前に立っていた。
悪くて目覚めないまま…死を迎える。
良くて…あのままだけど、植物状態に…
どちらにしろ凶だ。
「琴美ちゃん、詠一君の…大切な人かな…いや、慎也にとっても…それに、琴美ちゃんの…」
嘘をついた。
けど、嘘は安心させるための嘘。
『悪くて植物状態。良くて、目が覚めて…いつも通り。』
そう、詠一に伝えた。
手術も、成功。
と、言ったが…半々だ。
慎也は、分かっていると思うけど…
「はぁ。ま〜た嫌われちゃうな…慎也に。」
確かに、俺の責任だ。
あの日も…あの時だって…
「はぁあ…慎也。唯香…」
デスクに突っ伏していると、
「俺と母さんが何?」
「な、し、慎也!まだいたのか⁉︎」
慎也が、扉の前に立っていた。