紙飛行機にのせて…
「ありがとう。慎也君。」

「え?」

「私ね、彷徨ってたんだ。夢と現…」


その彷徨いから助けてくれた。ありがとう”と、お礼を言われた。



「えと…それはどうも?」


「にゃはは♪久しぶりに話せたね。
そう言えば、紙飛行機。「あ、ごめん。忙しくて…」
謝った。


「じゃ、明日からまた飛ばして!だにゃ☆」
と、琴美に言われた。


「…今からでも、良い?」

「紙、あるにょ?」
…ない。


「じゃあ…」

琴美は、一冊のノートを取り出した。
その、最後のページを一枚破った。


「はい、これでできる?」

「え、良いの?」

「一枚だけだからいーにょ!」


破った紙を慎也に渡した。
それを受け取り、素早く紙飛行機に。

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