紙飛行機にのせて…
「ここからで良い?」

「あ、私が飛ばしてもいいにゃ?」

「は?何で?」

「い、1回しか…飛ばしてな…っ!」


「琴美⁉︎」

「く、る…しい…よ。」



慎也は、ナースコールを押す。
「来てください!」


「し、ん、やぁ…」


琴美が、慎也を呼び捨てにしたので、不覚にもドキリと…

違う違う!


「私、ね…もう…」
慎也の腕を琴美は掴んできたが…それは、スルリとすぐに離れた。


「私…死にたく、ない…よ…」
そう言って…そのまま…


「琴美⁉︎おい!」

「慎也!どうした⁉︎」


「父さん!琴美が急に…」
慎也は、ちょびっとだけパニクってる。


「どけ!」

「琴美は、大丈夫だよね?」


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