紙飛行機にのせて…
「五十嵐詠一?そいつがどうかした?」

「ほんとに、なんでもにゃいにゃ! 」


「そう?なら良いけど。と、帰るんだった。じゃね…」

「紙飛行機、明日飛ばす?」

「あぁ。飛ばす?」

「うん!約束!」


小指を差し出してきた。
「指きり?」

「だにゃ☆」


慎也は、ためらうことなく小指を琴美と絡め、

「「ゆーびきり、げんま!嘘ついたら針千本のーばす!(。)指きった!」」
約束をした。


「それじゃ、今度こそ…」

「じゃーにー☆」


今度こそ、病室を出て行った…


琴美の命の期限まで、後…
カチ…チッ…



——————…

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