紙飛行機にのせて…
それと、昨日の帰り際、

『なす術なしだが…奇跡が起これば…別、かもな☆』


なんて、ドヤ顔で父親に言われた。

しかも、キラっ☆に、親指をグッと立てて…


(それで、どうしようもない?信じられるか!)

ドカッ!
机を蹴った。


「ご立腹?」


「都月君、感じ悪…」
悪口が地獄耳だ。

気にしないが、慎也は睨んだ。


蹴った衝撃で、机が倒れたのを元に戻した。

(どうしようもない…か)


***

昼休み、

「〜♪」

慎也は、
屋上へ向かう階段で、歌声のような声が聞こえた。

音痴そうな…


(誰だ?)

屋上の前のドアを開けると…
誰もいなかった。

「…上か?」


出入り口の上。

梯子のある場所へ回り、
ふと、上をみると…いた。


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