紙飛行機にのせて…
彼女は、本当は男女共有のブレザーを着用だが、

それを着ずに、ジャージなのだ。この時期は…(小言だろうが)


「はぁ。くそ…」
〜♪


音楽が近くから流れてきた。

「やば!再生しっぱだったか?…都月?」

曲を聴いて、慎也は…

《〜♪
ある子が大きな病気になってしまったの…

親は泣いてしまいました…》

琴美のことが思い浮かんだ。


「おーい、都月?」
間中が前に出てきて、我に返った。



「あ、悪りぃ…帰るわ。」

「か、帰るって…おい!都月!」

慎也は、まっすぐ昇降口へと降りて行った…



—————…

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