紙飛行機にのせて…
『都月君のお父さん、凄いね!』
ここまでは…良かったのに…
『都月君…君のお父さんの所為で!』


ぎゅっと、片手に力が入った。
「おい、大丈夫か?」
はっとなった。


「え?何が?」

「ぼーっとしてたけど?」
五十嵐が、慎也にそう言った。


「君には関係ない。」
「そっか。」

「おーい、君達、行くよ?」

2人は、東さんの後ろにつく形で、ついて行った…

(何で今更…忘れたはずなのに…)
生ぬるく、静かに…慎也は笑った。


***

「「ありがとうございました…(!)」」

大丈夫見学終了後、慎也と五十嵐は、東さんに礼を述べた。


「また来てね。」
東さんは、2人に手を振った。


「はい!」
「…」

此処の医大に来るには、慎也は電車で来た。

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