紙飛行機にのせて…
「…少し教えてやろうか?」

「にゃ?」
琴美の持っているホワイトボードをとり、

「こーゆうこと。」
関係図を書いてくれた。



「まぁ、詳しいことは…な。」


関係図をジッと見た後、それを消して、
『わかんないにゃ。』
と、書いて見せた。



「琴美。だいじょぶか?その…」
聞いてきたことの意味が分かった。


『顔?大丈夫にゃ♪少し溶けてるけど、全然平気にゃ!』

「そっか。あー、人が多いところ行くかもなんだけど…大丈夫か?」


人の多いところ?
「遊園地、とか?」

遊園地…
ぽわわーんと、琴美は想像した。


『行きたいにゃ!慎也君がいるから、だいじょぶだにゃ♪』

「そっか。」


***

遊園地にきた。

琴美の目には、ファンシーな世界が広がった。

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