紙飛行機にのせて…
「慎也ちゃ〜ん!」

電車からおり、
改札口を出てすぐに、小浮気さんがいた。


「…子どもじゃないんですけど。」

「あら、ごめんなさいね♪慎也ちゃん。あ、今日は家にいないから。1人だけど…」

「はい。いつものことですから。」


「せめて…「子どもじゃないんですけど。」
言おうとしたことを遮った。


「…そうよね。じゃあ…あ、そうだ!これ、政人ちゃんに渡しといてくれる?ついでに!」

慎也に何かを渡して、彼女は去っていった。


慎也は、足取り重そうに父親のいる病院へと向かった…

——————…

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