紙飛行機にのせて…
〜♪
ファンシーな世界がひろがる。

ファンシー?ファンタジー?…



歌が浮かんできた。
(歌いたい。今すぐ!けど…)


「にゃぁ…」
もどかしい…



歌えないことが…もどかしい。


でも、一生の思い出に…したいなぁ…
“私がいなくなる前”に。



「何か食べる?琴美ちゃん。あ、食べちゃいけないのとか、あるなら言ってね^ ^」

小浮気さんが聞いてきた。



『喉に詰まりやすいのは、だめだって言われてるにゃ。』

ホワイトボードに書いて、小浮気さんに見せた。



「それ以外なら良いのね?分かったわ。慎也ちゃ〜ん☆琴美ちゃん、ちゃんと見ておくのよ?」





「ごめん。小浮気さん、悪い人じゃないから。あー、僕の母さんと姉妹なんだ。」

琴美の何かを察したのか、慎也はそう言った。

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