紙飛行機にのせて…
(楽しんで、良いのかにゃ。)

-お前は、俺の子供なんかじゃない!


「は…っ…」

「大丈夫か?」



『だいじょうぶにゃ…嫌な何か…思い出しちゃったみたいにゃ…』
震える手で、書いた。



「…琴美。」
琴美の頭を優しくポンポン叩いた。


「まだ、僕に言ってないこと…あるんじゃないの?」
琴美の目線になって…そう言った。


「にゃ、ぅ…」
涙が…零れた。自然と…


「え、ちょ…な。な…琴美⁉︎」


「うにゃーん!」
思いっきり…泣いた。



「お待たせ〜。ごめんねぇ、混んでいたもんだから…あら?」
小浮気さんが戻ってきた。



「どうしたの?琴美ちゃん。慎也ちゃんに…何かされたの?」
首を横に振る。

「うにゃーん!」

「どうして、泣いてるの?琴美ちゃん…」


分からない。泣いていること自体…
自然と…涙が零れたのだから…


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