紙飛行機にのせて…
「帰ります。」

「あ、そうそう。お前と同じくらいの偏差値の奴が他校にいるとかいないとか…」

「そうですか。競う必要ないと思いますけど?」


慎也はそう言って、
進路指導室を出、昇降口へと下り、靴に履き替え、帰っていった…


***

「…父さん?」

帰り道、
スマホを確認すると、何件か父から電話が入っていた。


履歴から、電話をかけてみる。


プルル…プツ

「あ、父さん?どう…『慎也!今すぐ来れるか⁉︎』
間髪入れずに、向こうから…


「何?まぁ…来れるけど?制服のままで良いなら。」

『早く来い!琴美ちゃんの容体が…悪化してるんだ!』
慎也の眉根がつり上がった。




「…分かった。すぐ行く。」
慎也は、急いで病院へと走っていった…


(…琴美!)



——————…

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