紙飛行機にのせて…
「…どうしたのかしら?」
紗子姉が言った。


「似てる…」
小さく、琴美は呟いた。


「え?なんか言った?」

「ううん?にゃんでもないにゃ〜♪あ、戻りたいな。」


「そうね。よっと。」
琴美を紗子姉は持ち上げ、抱えた。


階段をそっと降りる。
「紗子姉、ありがとうだにゃ♪」

「ふふ。壁に手をつけて待ててくれる?あ、座ってても良いからね。」
「OK×2だにゃ♪」

数分もしないうちに、紗子姉が戻ってきた。


「戻るわよー」
「OK×2だにゃ♪」


戻りながら、琴美は、
「ねぇ、慎也君は〜♪どんな人なの?さっき会っただけじゃ分からないにゃ〜♪」

紗子姉に慎也のことを聞いた。


「あら?何度かあったんじゃないの?」

「うん、でもね、自分のこととか〜♪教えてくれにゃい」


「…琴美ちゃん。まさかとは思うけど…好きなの?」
琴美の顔が赤くなった。

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