紙飛行機にのせて…
エピローグ

数年後…

「琴美。今日は報告があるんだ。」

数年後、命日の日に、
慎也は、琴美のお墓を訪れた。

「…今、何してると思う?医者だよ?っとは言っても…研修医で見習いなんだけどさ…」

彼女のお墓の前に立ち、語る。


慎也は、医大に合格し、
大学では成績首席で、卒業。

その後、都月病院で研修医として、今まさに、働いている。



「琴美。正直言ってさ、今の自分があるのは、お前のおかげだと思うんだ…けど、僕は君に謝らないといけない事があるんだ…」



謝らないといけない事。それは…


「今だに、手紙を読んでないんだ。」
そう、琴美からの手紙を…読んでいないのだ。

数年経っても…未だに…



「ごめん。読もうとしたよ…何度も何度も…でも…」

ダメだった。
手が、震えるのだ。

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