紙飛行機にのせて…
「だから…ごめん。あ、これ…置いてくね。」
置いたのは…紙飛行機。
「バイバイ。琴美。忙しくて…来れないから…」
研修医たるもの、忙しいのだ。
たまたま、休みがとれたのだ。
いや、“とらせてくれた”と、言ったくれた方が正しいだろう。
父が…とらせてくれたのだ。
今日だけ、特別に…
-慎也君…
「…?気のせい、かな?」
帰り際、
琴美の…彼女の声が、聞こえた気がした。
今一度、琴美のお墓を見て、
「ごめん。それと、ありがとう…」
そう言って、お墓から去って行った…
去り際、また、琴美の声が聞こえた気がした——
笑いとともに…
置いたのは…紙飛行機。
「バイバイ。琴美。忙しくて…来れないから…」
研修医たるもの、忙しいのだ。
たまたま、休みがとれたのだ。
いや、“とらせてくれた”と、言ったくれた方が正しいだろう。
父が…とらせてくれたのだ。
今日だけ、特別に…
-慎也君…
「…?気のせい、かな?」
帰り際、
琴美の…彼女の声が、聞こえた気がした。
今一度、琴美のお墓を見て、
「ごめん。それと、ありがとう…」
そう言って、お墓から去って行った…
去り際、また、琴美の声が聞こえた気がした——
笑いとともに…