紙飛行機にのせて…
車椅子に乗ったままの状態で、軽くお辞儀をした。


琴美の歌声は、病院ではかなり評判がいい。


「琴美ちゃん。上手だねー。」
1人の老婆が、琴美に近づき、そう言った。

「はい^ ^みんにゃが喜んでくれると、わたしも嬉しいにゃ♪」

片手を猫の手にして、頬の横につけた。


老婆が去り、

「およ?」

琴美は、視界の先に見覚えのある人物を見かけた。

「どうしたの?」

「慎也君。」
「え?」

視界の先を琴美は指さした。
「どこいくのかにゃ?」

「あらほんと。次期医院長の慎也君。またかしら?」

「また?」
「えぇ。ちょっとね…気になる?」


ニヤリと紗子。

「ほほう?にゃにかあるんだにゃ?」
琴美もニヤリ。

「そ♪」
紗子と琴美は同時にニヤリ。

「向かう先は…行く?」
「もちのろんだにゃ☆」

慎也の後を2人はついてくことに…


——————…

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