紙飛行機にのせて…
「何を折ってほしい?」

「えーと…朝顔!」

「うん。」
言われた物を折る。


「あと!繋がった鶴!」

「はいはい。」



「はい、完成。」

「しゅごーい!」
「ねぇ、うしゃぎさん!折って!」

「はいはい^ ^」

ちょっと嫌でも、やってるのは…ボランティアみたいなものだから?

「次わぁ…」
「あ、帰らないと。勉強しないと…」

いけないから”、と、言おうとした途端、子供達が目を輝かせた。


「…帰って欲しくない?」

子供達に聞くと、
キラキラと目がさらに輝く。

泣かせるのは嫌なため、
「イイよ。何する?」

ぱあっと、子供達の顔が晴れた。



(進路とか、どうでもいいからね…)

「やったー!慎也にぃ!」
慎也にぃ!と、称賛。



「進路どうでもいいって、思ったでしょ?」

聴き覚えのある声が廊下側から聞こえた。


「…花戸琴美。」
「にゃはは♪」

花戸琴美と、
「慎也君、此処だったんだ。」
紗子さんだった。

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