紙飛行機にのせて…
「…みんなー、戻ろうね?」
紗子さんが言った。


「えー?やーだぁ!」

「やーだぁ!」
大ブーイングが起きる。


「ゆうこと聞かない子は…注射うつわよ〜!」

紗子さんがそう言うと、
各々、子供達は何処かへいった。


慎也は、それと同時に帰ろうする。

「待って…」
出ようとする慎也を呼びとめた。
それを無視した。


「待って。話したいんだにゃ…」
琴美が、消えいるような声で言った。


慎也は、
「イイよ。けど、5分ね。」


「ありがと。紗子姉、慎也君と2人で話したいから…ダメかにゃ?」


「そう。5分だけでしょ?」

紗子は、その場の空気を読んだのか、何処かへいった。

「さて!2人きりだにゃ!」
「場所、変えるか?」

「にゃか庭!」
車椅子を慎也は、ひいてあげた。


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