紙飛行機にのせて…
ズクン!

「が。っ…」
琴美は息が苦しくなった。


近くにいた看護師が、

「琴美ちゃん⁉︎」
駆け寄り、その場で処置をした。

琴美は気を失った…


***


「ん…⁇」

「琴美ちゃん!よかった!」
「2日覚まさなかったんだから!」


少し起き上がった琴美を、紗子は抱きついた。



「はにゃ?そうにゃの?けど、大げさ〜だにゃ」


昏睡状態に陥った場合、彼女は長くて…3ヶ月以上寝ることがある。


「琴美!」
男の子が来た。


「あ、えーいっちゃん。」
「心配させるなよ。」

「過保護だにゃ〜☆えーいっちゃんは。」

えーいっちゃんは、琴美の従兄弟だ。

「…琴美ちゃん。」
主治医の政人がきた。


「あ、せんせ。」

「聴診器あてるから、上ちょっと脱いでくれるかな?」

上着を琴美は胸のあたりまであげた。

聴診器を当てた瞬間、政人は驚きの顔をした。

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