紙飛行機にのせて…
「琴美。なんかあったら…頼れよ!」
「ありがとうだにゃ♪えーいっちゃん。帰んなくていいの?」
壁に掛かった時計をえーいっちゃんは見た。
「やば!勉強せんと!じゃあな!琴美!また来る!」
急ぎ足でえーいっちゃんは出ていった。
琴美は、軽く手を振って見送った。
***
誰もいなくなり、琴美は、ベットから外を見た。
琴美は、病気になってから病院から外に出たことがないのだ。
とは言っても…出るにしても、病院の屋上と中庭。
ポーンと、ボールが中に入ってきた。
取りたいが、琴美は歩けないので、動くことが出来ない。
「琴美ねぇちゃ。ごめんね。」
男の子が入ってきた。
「ん?にゃにが?」
「ボール。」
「にゃはは♪イイよ×2。」
「ありがと。じゃ!」
ボールを持って行き、男の子は琴美の病室を去った。
「…あれ?」
涙が自然と出ていることに気づいた。
「無力なの?それとも…これは…何の…」
きっと、そう思い、涙が出たのだろう。
声を押し殺して、泣いた…
——————…
「ありがとうだにゃ♪えーいっちゃん。帰んなくていいの?」
壁に掛かった時計をえーいっちゃんは見た。
「やば!勉強せんと!じゃあな!琴美!また来る!」
急ぎ足でえーいっちゃんは出ていった。
琴美は、軽く手を振って見送った。
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誰もいなくなり、琴美は、ベットから外を見た。
琴美は、病気になってから病院から外に出たことがないのだ。
とは言っても…出るにしても、病院の屋上と中庭。
ポーンと、ボールが中に入ってきた。
取りたいが、琴美は歩けないので、動くことが出来ない。
「琴美ねぇちゃ。ごめんね。」
男の子が入ってきた。
「ん?にゃにが?」
「ボール。」
「にゃはは♪イイよ×2。」
「ありがと。じゃ!」
ボールを持って行き、男の子は琴美の病室を去った。
「…あれ?」
涙が自然と出ていることに気づいた。
「無力なの?それとも…これは…何の…」
きっと、そう思い、涙が出たのだろう。
声を押し殺して、泣いた…
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