紙飛行機にのせて…
あの子が来なくなった。

琴美は、


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君に会いたい。

けど、会えない。

違う。会えなくなったのは…
自分の所為なの?

君に会えなくて寂しさを感じる…

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歌詞をノートに綴った。


と、書き綴ていた手が止まった。

琴美は…

歌詞ノートの最後の方に、


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私はどうして、どうしてこんなんなの!

私はココから出られない。

出してよ自由になりたい。自由になりたい!

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殴り書きで書き綴った。


「っ、はぁ、はぁ…」


その書いた歌詞を、ペンでぐるぐるグチャグチャに見えなくなるまで隠した。


(何度めだろ。)
置いてあった薬をのんだ。


症状を抑える薬だ。

普通は、水と一緒に飲むものだが、琴美は、薬を噛んだ。


そして琴美に眠気がくる。

「ダメだって…分かっていても、やっちゃうなんて…あーあ。」


眠気に負けて、スヤスヤ眠ってしまった…


——————…

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