紙飛行機にのせて…
「琴美ちゃんのだよ。心臓,肺のね…」

「心臓膨張?」

「あぁ、けどな。」

同じようなレントゲンを隣に幾つか貼る。

膨張して無いのと、同じようなもの。


「…肺も同じだ。」

「まさか…」

「あぁ、因みに最初のは、1番最初のものだ。」


「それって…そんな…」


「上がり下がり何だよね。ま、体調は万全だけど…支えがないからな…田辺以外に。」


暫らく沈黙。

「琴美ちゃん。慎也と何かあったかな。」


政人が口を開いた。

「それと…関係があるんですか?」

思い当たる節があるのだ。


「どうだろ。そうだとしたら、言い聞かせるか。」

「…」


***

レントゲン室を出て、ナースステーションに。

「ふぁあー。」
眠そうにしていた子が隣にいた。

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