紙飛行機にのせて…
言われた通り、進路指導室へ。

進路指導室のドアをノックした。そして、慎也は中に入っていくと、担任が前の椅子に座っていた。

「座れ。」
「…」
言われた通り、座った。

担任の座っている椅子の前には少し長めのテーブルがある。

それに挟まれている。まぁ、図解で表すと…↓⚫︎いす,□テーブル

⚫︎□⚫︎(ちなみに、横から見た図)

周りは本棚がたくさんある。椅子とテーブルは真ん中だ。

「お前は、何で進路希望の紙を失くすんだ!」

「すみません・・・正直言ってもいいですか?」

「?何だ?」

「僕は…夢とか…進路とか…どうでも良いんで。」

立ち上がって、はっきり言った。

「お前な…」

「では、帰ります。」
慎也は、進路指導室を出て、帰っていった…


***

「ただいま…」
慎也の家は、親の病院から近距離。

歩けば10分、自転車だと5分。

「僕は…親の意思は継がない。絶対に…」
1人、慎也は呟いた。

父親が病院の院長で、母親は…いない。

(チラシ…あるかな。)

慎也は、立ち上がって、新聞紙などが溜まっているとこへいった。

そこから、1枚取り出して、紙飛行機を作った。

それを持って、彼は外へでた。

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