紙飛行機にのせて…
「お、慎也。」
「お帰りなさい。父さん。」

「慎也ちゃんはね、勉強してたのよ!」

「お腹空いたんですけど…」

「そうね!政人ちゃん、慎也ちゃん!食べましょ!」
3人で食べた。

誕生日でもないのに…豪華な食卓だった…



愛が食器を片付けているとき、

「慎也。勉強頑張ってるんだな…」
慎也と父親と一対一の話になった。


「父さんの後は継がないから。」
お茶を一口飲んだ。

「慎也…」

「僕はいつだって本当のことを言ってるんだよ?病院のことは。」

「そうか…慎也、せめて…琴美ちゃんと仲良くしてくれないか?」

「何で、花戸琴美が出てくるわけ?」

「頼む!」
必死にお願いされた…

一つ溜息をついて、

「良いよ。けど、父さんの後は継がないから。」
と、言った。

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