紙飛行機にのせて…
「ただいま〜」
下から声がかかる。

小浮気が帰ってきたらしい。


「おかえりなさい。小浮気さん。」
下に降りて、そう言った。


「ふふふ、色々買ってきたわよ。」

「ありがとうございます。」

時刻は、9時を回っていた。


「…夜食ですかね。」

「あ、太るのは…控える?」

「残ったら冷蔵庫に保存するので…」
冷蔵庫から麦茶を取り出す。


「花火見えた?」

「えぇ。まぁ…」
フランクフルトに、慎也は噛りつく。

「花火、綺麗だったわよ〜」

近くで見ると。”と、小浮気は付け足した。



「そうそう!政人ちゃんのとこの病院の人にあったわ!」

「そうですか。関係ないんじゃないんですか?」


慎也に関係ないと思う…

何度も言うが、慎也は継ぐ気などないのだから…


「そうかしら?政人ちゃんの病院を継ぐから〜♪教えた方が良いかなって、思ったんだけど…」

席を立ち、慎也は階段を登った。

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