紙飛行機にのせて…
(やれやれ?)

「許してにゃ!顎…」

「別に…それとさ、僕さ、年上なんだけど。」

「にゃにゃ⁉︎」

知らなかったのか、琴美は驚いた。それと同時に、紗子が戻ってきた。



「はい。」
濡れたハンカチを琴美に渡す。


「先輩!顎…」
それを、慎也に渡した。

ピンクで端っこにはレースがあしらわれていた。

黙って受け取る。

「紙飛行機、ありがとうだにゃ♪」

「別に…言っとくけど、花戸の事、好きでもなんでもないから。」


紙飛行機に書いたメッセージは…

「けど、ごめん?ぷぷ…」

「な!笑うな〜!」

そう、只“ごめん”と、書いただけ。


「にゃはは♪紗子ねぇ!逃げろ〜♪」

「OK〜!けど、安全運転で行くからね〜」

「ちょ!っ〜!」


この時は知る由もなかった…

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