紙飛行機にのせて…
「花戸琴美。」

「え?」
「あいつは…信用すんな。」


「ほぇ?…!」
慎也の目つきが鋭かった。


「あいつは…」

「先輩?」
琴美は…

「大丈夫にゃ。君が悲しかったりする時は、私の歌を聞かせるにゃ♪」
慎也の頬に手を添えた。



「…何してんだよ。」
ハッとなり、添えた手を離した。


「にゃにゃ!」


「けど、ありがと。花戸琴美…」
慎也が笑った。


「にゃはは♪」

「何だよ。」

「にゃはは〜♪ねぇ、歌っても良いかにゃ?」

「はぁ?」

今すぐにでも…君に聞かせたい。何となく…

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