紙飛行機にのせて…
琴美の夢
「むー…」
琴美は悩んでいた。

「琴美ちゃん、また歌詞を書いてるの?」

「あ、紗子姉。」

「看護師さんでしょ!それか紗子さん!」
「はーい。」

彼女が話している相手は、彼女の看護師の紗子さん。

田辺紗子-Saeko.Tanabe-さん。彼女の親戚にあたる。そして、彼女の看護師。

「…私は〜♪歌手になることが夢だから〜♪」
ノートに何かを書き綴った。

「どんな歌?」
「えー?内緒♪」
琴美には夢がある。それは…歌手になること。

「琴美ちゃん、何か…良いこと…あったの?」


「え?そう?」

「そうよ。あ、そのまま体温計ろっか。」

「はーい♪」

30秒後…
ピピッ

「えーと…大丈夫ね。」

琴美の夢は歌手(アイドル)になること。

「君に出逢えたのは偶然かな…」
琴美が歌い出した。

透き通る声。
琴美の夢は…儚い。

「…あ、そうそう!ここの病院の医院長の息子さんって、知ってる?」

琴美が悲しそうな顔をした為、そう、話をきりだした。

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