shine
病室のドアが開く音が聞こえた。
母さんが忘れ物でもしたのか、と思ったけど、入ってきたのは
幸樹。
「瞬…」
驚いて唖然とする。
事故の前の会話を思い出した。
「瞬、ごめん…!!
俺が、あのとき呼び止めなかったら…、あんなこと言わなかったら、瞬は…」
あんなこと…
恐らくただやってるだけのことだろう。
そう言われれば、それのせいにもできる。
でも、サッカーを失って、何も考えられなくなった俺は、誰のせいとか、どうでもよかった。