shine
「別に…幸樹のせいじゃない」
「でもっ…
……瞬がいないと、チームはダメだ」
「どうせ引退だろ
関係ないじゃん」
「もう一回、やろう
退院したら…」
ああ、コイツ、なにも知らないんだ。
俺の苦しみも、
失ったものも。
「俺は、もうサッカーはできないんだよ!
幸樹のことは、恨んでないから、
今は、考えたくないんだ
1人にしてくれ」
急に声を荒らげた俺に驚いたのか、言葉に驚いたのか、幸樹は目を丸くして
「嘘だろ…」
と呟いた。