shine
色
大会が終わったあとの9月は、嫌いだ。
新学期はダルいし、体育祭の準備に追われる。
それにサッカーを失った今、俺は受験をしなければいけない。
今年は、今まで以上に学校に行くことが億劫になっていた。
移動手段は車椅子だし、階段の登り降りは誰かに抱きかかえてもらうしかない。
それどころか車椅子に乗ることすら1人でできない。
目を覚ましてから、リハビリをすることはまったく考えていなかった。
結局無理で、また絶望するのが嫌だった。