shine
「全国大会まで残り1週間だ!
お前ら、気合い入れて頑張れよ!」
全国大会を1週間後に控えた日。
いつものようにタオルで汗を拭い、仲間と言葉を交わし、学校を後にしようとしたとき、
「瞬」
サッカー部内で2番目の実力と言われる
森岡幸樹が声をかけてきた。
「どうした?」
「あ、うん…
ごめん、大したことじゃないんだけど
ちょっとそこまで一緒に」
幸樹は、遠慮がちにそう言った。
どうせ、サッカーの話だろ?
ていうか、そこってどこだよ。
そんなことを考えながらおぅ。と返し、そのまま歩き出した。