クローバーの約束。




「はぁ…なんか疲れた」











今日は体調も悪いし…



クリスマスなんだから楽しみたいけど…





私がそう言うと、湊くんが頭をポンポンとしてくれた











「今日体調悪そうだもんな」





「……っ」











気づいてたの…!?


絶対に気づかれてない自信があったのに











「気付いてたんだ…」





「とうぜーん!
俺はみつばの彼氏なんだからなっ!」





「う、うれしい」











少しの異変にも気付いてくれるなんて
なんかくすぐったいな♪




またしても微笑みあっていると
冬織くんは長ーいため息をついた











「ナチュラルにイチャつくな
ってか具合悪いんだったら言えよな」





「だって…」











せっかく楽しんでるのにもったいないもん











「まぁいいや
これ、プレゼント。じゃーな」











冬織くんは私の膝に少し大きめの箱をおいて
病室から出て行ってしまった





ぷ、プレゼントって











「あ、ありがとう冬織くん!」











出ていく寸前にそう叫んだけど
聞こえたのかな?





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