クローバーの約束。




「あ…」




「「わっ…」」











開けた本人も驚いて



見られた私達なんか恥ずかしくて死にそう…








そう、扉を開けて驚いた顔をしているのは












「お母さん…」











お母さんなのだ…





よりによってお母さん!

そう言えばドクターと話に行ったっきり帰ってきてなかったもんね…



すっかり忘れてたよ…











「す、スミマセン」











湊くんは緊張と恥ずかしさからか

カタコトでそう謝った





うん、怖いよね…


お母さんの顔を除くと、意外にも少し微笑んでいた











「仲がいいのはいいことだけど、今のはマズイわよね
でもまぁ、湊くん、これからもみつばをよろしくね?」











あ、怒ってなかった




突然よろしく宣言をされた湊くんはいつもとは違う人当たりのいい笑顔でにっこり返す





最近感じるけど…
裏表?みたいなのがある気がする











「任せてください
では、今日はこれで失礼します
ばいばいみつば」





「え!?あ、ばいばいっ!」











そしてそそくさと病室から出ていってしまった






でもなんだかんだで今日は楽しかったな♪





そんな日常より少し甘いクリスマスの日でした





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