クローバーの約束。
「あ、でも!
2年はみつばと冬織と神尾と同じクラスだった」
「え!?もうわかったの!?」
「うん、終業式に発表された」
「ま、まじか」
早いなぁ
でもみんなと同じクラスならよかった
新学期…学校が楽しみかも♪
行けるといいなぁ
「あ、みつば」
湊くんは手を伸ばしながら私に近付いてきた
も、もしかしてキスとか!?
そんなことを考えて私は恥ずかしくなり
目を瞑り顔が火照ってしまう
「すごくね!?これ!」
……私の思っていたことは起こらず
はしゃいだ声が聞こえてきて目を開けると
湊くんは何やら私に差し出してきていた
「これは…」
差し出されたそれは、三つ葉のクローバーに桜の花びらがふわっと乗っていて
四葉のクローバーの1つの葉がピンクに染まっているかのように見えた
「きれい…」
「みつばの横にあったからさー
ってか、目瞑って顔赤くしてキスとでも思った?」
図星っっっっ!!
湊くんはニヤニヤと笑いながら私を見てくる
そこはさ、気付かなかったふりしてくれてもいいじゃんか…