クローバーの約束。

別れの危機?!





あれから月日は経ち

だんだん暑くなってきた5月の後半





私の病状は見てわかるほどに弱ってきている
最近は高熱が続いたりしていて



体中痛いし息苦しいし食欲も無くなってる







今日も熱があって、湊くんが家に来てくれた




毎日毎日本当に申し訳ない…











「みーつーば
アイス買ってきたけど食べる?」





「ゴホッ…うん」











アイスなら食べれそうだから一応もらおう




湊くんに支えてもらいながら起き上がる











「はい、食べれる?」





「うん、大丈夫」











アイスを噛む度にシャリシャリと心地いい音がする





そんな私を少し悲しげに見ている湊くんが視界の端に映った





…ごめんね湊くん
辛い思いさせてるよね…











「湊くん将来の夢見つかった?」





「まだ〜
みつばは美術の先生だよなー」





「うんっ」











そう、夢を見るのはタダだから


私は願うの
どんな時だって諦めたくないから











「ゲホゲホッ…くっ…ゴホッ」





「大丈夫大丈夫」











咳をする度に優しく背中をさすってくれる



その手を離したくないと思うけどね
いつか別れる日が来るなら






それは早い方がいいよね


って最近考えてる






これ以上湊くんを苦しめたくないんだ











「湊くん、別れよう」











これが一番いい決断だよね



言われた湊くんは目を見開いて明らかに動揺している





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