クローバーの約束。
「そんな冗談面白くない」
「冗談じゃない
別れる。これはもう決めたことなの」
ごめんね、ごめん…
心の中で謝りながらもしっかり目を見て言う
「なんだよそれ
一人で勝手に決めるとか無しだろ〜」
「……ありだよ」
笑顔の湊くんが好き
だからその笑顔を曇らせたくない
「頭冷やしなよ」
湊くんは私に背中を向けてそう呟いた
そしてその一言を残して出て行ってしまった
「はぁ…ゴホッ」
後悔…?
私が後悔するのはいいんだ
湊くんが幸せになってくれればそれでいい
ごめんね湊くん