クローバーの約束。




翌日



今日は湊くんは来ない





そう思うと益々体調が悪くなっている気がした





四葉や芽命、冬織くんが来てくれたけど会う気にもならずに帰らせてしまった











「ゴホゴホッ…ゲホゲホッくっ…」











苦しいなぁ…寂しいなぁ…




馬鹿だよ自分で突き放しておいて
寂しくて体調悪化しそうなんて…











「みつばー
何かあったのかよ出て来い」











冬織くんがドア越しに話しかけてくるけど
出られるわけがない




もうきつくて立つことも一苦労なのに











「ゲホゲホッ…はぁ…ゴホッ放って…おいて」











落ち着いたらみんなに話すから…




だから今は一人にさせて欲しい











「ゴホゴホッ…」











あーもー苦しい



楽になりたい…なんてね





私が激しくむせていると
ドアがノックされてガチャリと開く音がした







生憎私は前屈みになって咳き込んでいたから誰が入ってきたかは分からないが…




冬織くんだろう





勝手に入ってくるなんてなんてことだ






いくら血が繋がっていても流石に抵抗ありますよ











「ゲホゲホッ」











そして私の背中を優しくさすってくれる











「と…おるくんゲホゲホッ」











冬織くんがさすってくれたおかげで少し落ち着いて


お礼を言おうと顔を上げると………





そこに居たのは居るはずもない












「お父さん…」











ありえない




なんでここにお父さんがいるの…






< 153 / 225 >

この作品をシェア

pagetop